妙薬あるいは毒

もやもやした台風の気圧。 頭がもやもやしていて集中できない、身体がぼてっとしている。 気分転換に外へ出るには日差しが超列で、 天気予報によれば危険な暑さ、無用な外出を避けろ、と警告を無視する根性はもとよりない。 わなわなしていて止めようがない…

台風

台風が去って、わがやにやってきたちびちび爆弾ならぬ、りえりえ爆弾が帰った。 りえと私は、九つ違いのいとこで、赤ちゃんのとき、つまり昭和37年当時、週末には親の家を訪れ、孫の成長を見せる、というのが一般的ではなかったか。 祖母と同居の家にちょ…

愉快な夢

講師として雇われていた幼稚園の主任、さわこ先生が着物を着ている。 アイロンがけしたブラウスをぎゅっと第一ボタンまで首を閉める彼女は、和装の際もエモンを抜くことはせず、襟の後ろがぎゅっと詰まっている。 紺色の着物である。 さわこ先生、おきもの? …

同級生

実家の写真店があったのは、第二京浜国道と産業道路のあいだをむすぶ下町とも言い切れない、商店街というほどの規模もない、住宅街ではない、中途半端な地区で、 いまはもう消えた店舗あとに今風のマンションが建ち、周囲から浮き上がっている。 周辺の町工…

夏休み

日野の現場が夏休みに入るこの時期、めったに会えないひとと会うことにしている。 昨年は、ぎっくり腰で動けず、会えなかったママ友とは二年ぶり、娘が年内に結婚するとのこと。 スリランカでは同級生だった娘同士、生まれた年は同じだが、二月生まれのうち…

家のなかが片づいていって、中身が空洞になっていく様子、洗濯ものや、犬の散歩や、いつもの日常が続いていても、様子が違うのが、外からでもわかる。 先週の月曜日引越しで、二、三日後に残務があって引越し先からやってきた。 引越しの当日も、残務の日も…

クローデル展

無理矢理、開館時間ジャストに着くように家を出た。 今年二度目の神奈川近代文学館。 かつて、図書館司書の資格を取るための講習で知り合った、当時まだ大学生だった女の子は、どうしても近代文学館に勤めたくて、夏休み中アルバイトをして自己アピールをし…

こんなとき、パパがいたらなぁ、という思いがためいきのようにわいてくる。 感情を昂ぶらせ、荒らげ、根にもってじくじくとうらみ、そんないりくんだ親子関係だったが、どん底のときに頼るのは父だった。 スリランカ在住のころ、雇われていた日本企業に倒産…

ついに六月

いやな季節。 先週末は、アガサ・クリスティーばりの怪事件にテレビに釘付けとなり、いけないいけないと思いつつ、週末をはさむと展開が遅くなるので、金曜日中に犯人が特定できないものか、とじりじりした。 クリスティーものだと、たいてい最も犯人らしく…

ロイヤル・ウェディング

朝、ふとんのなかでへんな頭痛がする。 後頭部の皮膚がひっぱられるような痛み。 初めての感覚に怯えて、家族を呼び、あたまに手を当ててもらう。 肩がひどく凝っている。 肩こりが原因かもしれない、と娘がネットでしらべてくれる。 そういえば、BBCでメー…

ジエーン・フォンダ

2011年の6月、わたしはなにをしていたのだったか? ブログより。 BSで録画予約しておいた「獲物の分け前」を観る。 三十年ほど前、友人がVHVのビデオから録画してくれて、画像はいまいちであったが、そのとき実際の映画を初めて観た。 中学のころから私には見る…

乱読

連休中に「林芙美子展」へ行って、その気になって図書館から借りてきた林芙美子の「放浪記」と「戦場」昭和16年ころの満州紀行の本。 林芙美子はだいすきな作家で、一時全集を借りてきて読み漁った。 こんなにおもしろいのに評価が低いように思っていた。 …

友だちと約束して、会い、ランチとお茶をすると12時前に待ち合わせをしても、別れるのは夕方だった。 同じ店に家族と行っても、あっというまに食事が終わり、お茶もさっさと飲み終わってしまうのに、彼女と一緒だといつまでもいつまでも話しが尽きない。 …

リュウイチ・サカモトの時代

テレビをつけると、「ファミリーヒストリー」という番組をやっている。 娘がこれやだ、と言うが、老いたサカモトに興味を持って、そのまま観た。 かれの家族史はなる「ほるほど」というものだったが、 私の気持ちは、イエロー・マジックが一斉を風靡したとき…

こころたび

たまたまこころ旅の手紙を読む場面に出くわし、苦しくなる。 最近は、つづきは夜とかになっているのか、 午後7時から後半依頼された場所に到着するというので、もっと泣くことになるといやだな、と思いながら録画しておいた。 その手紙には、戦後九歳だった…

「忘れられた巨人」

とうとうおもしろい、と思えないまま「忘れられた巨人」が終わってしまった。 おもしろいよ、すぐによめるよ、と言う夫のことばを真に受けて、そういう読み物が必要なときのために取っておいた。 そういう読み物が必要なときとは、 力がなく、 根気がなく、 …

落し物

臨港バス神名営業所は、京浜第一国道のわきを入ったところにあり、 愛想のよい女性の電話対応にほっとしたときイメージした「営業所」とは大きくかけ離れている。 そこは広いバスの操車場で、運転手さんたちがバスを洗ったり、タバコをふかして休憩したりし…

お花見

昨年、池上の桜を見に行ったものの、桜はまったく咲いていないし、誘っておいて1時までです、と早めの終了時間を知らせてくる友だちと、 今年の花見の場所を鶴見と決めた。 その友だちとは長いつきあいになるのだが、話しがぽんぽん弾むという間柄ではない…

いとこ

桜の花が、満開。 今年の桜の花はしろっぽくて、迫力に欠けるように感じる。 ものの味と同じで、こちらの感性がにぶくなっているのかもしれない。 2月25日に亡くなったいとこの魂が、まだこの世に漂っているような、 そんなふうに思う。 いとこが、このう…

日の名残り

カズオ・イシグロがノーベル賞を受賞してすぐに買った「忘れられた巨人」。 やっと読み始めたが、なかなか進めない。 「私を離さないで」に感動して二冊読んだが、「日の名残り」は読めずにいた。 ストーリーを知っているのは、映画を観たからだろうか。 き…

旅行中の食事 つづき

白木屋をめざし、アイフォンに示される地図を頼りに歩いて行くと、建物の駐車場や、建物と建物のあいだの細い路地などを通ることになり、50分ほどでようやくアラモアナ・センターへ着き、ジャパニーズ・フードコートまでは行きつけるが、どうもそこは旅チ…

旅行中の食事

ホノルルのホテルで、むかむかと具合がわるくなり、いやいや困ったことになったぞ、と横になってじっと目をつむっていた初日。 これから4日間・・どうしよう・・ やめておく、と云った機内食を、夫が 「ちょっとでもたべれば?」 と眠ろうしていた私を起こし…

おみくじ

ジャパニーズ・フードコートの奥に、おみくじ屋の占いがあり、「ラブ、ヘルシー、サクセス」と書いてある。ひょっとしたら、いとこにはそのいずれも、なかったのかもしれない。だから死んだのだ。 そんなふうに感じる自分は、どこかおかしい、きっと。 末っ…

メール

昨日の朝、COUCOUからのラインを受け、お寿司を買って、COUCOUの滞在する部屋に出かけて行く。 昨年7月に出産した娘と日本に帰ってきている。 エアフラの仕事をしたので、航空券が手に入り、ついでに旅行中の友だちがいるので部屋が使える、とのことである…

ホノルルへ

満席の機内、ほぼ日本人。 小さな子ども連れ、新生児のような赤ちゃん連れの若い夫婦や家族総出のハワイ旅行。 飛行時間は6時間50分。 後ろの座席から、男女の話し声が切れ目なくつづく。 女性の話し方が、さりげなくて穏やか、すらすらと相手の話しに合…

ひな祭りイベント

保育園のイベントに行ってきた。 去年から、このイベントには着物ででかけている。 子どもたちが、きらびやかな着物で舞台の上でおひなさまになるので、あやかって私も和装で行く。 歳をとっているので、 「なにあのひと!目立ちたがりや〜」 とか 「なんで着…

地デジ

地デジで見るのは「YOUはなにしにニッポンへ」「探偵!ナイトスクープ」「家、ついて行ってイイですか?」と決まっている。 実は、爆笑問題の「ザ・フライデー」もこっそり。 「ザ・フライデー」も捨てたもんじゃない、三島由紀夫の特集などあり、知らなかった…

お別れ

今日から三連休だから、せんせいたちもゆっくり休んでいるだろう。 毎日忙しい保育の現場で、子どもたち相手に年間スケジュールをこなさなくてはならず、その間にも毎日クッキングだの、お誕生会だの、体操教室だの、リズム教室だの入ってくる。 この園に雇…

たかだか15分程度なのだが、満員電車に乗ってぎゅうぎゅう詰めにされる。 月に二、三回、朝の通勤ラッシュ時。 乗り込んで、すぐに発車することもあるが、満員のまま待たされることがある。 車内はへんに静かで、アイフォンに余念のないひとびと。 マスク…

電気屋さん

大雪の降ったころから、ブレーカーが落ちる。 ブレーカーが落ちる時の、ばんという音と共にまっくらになる衝撃。 おかしいな、と夫に言っても、はじめのうちは気にとめない。 何回めかに文句っぽく、何度も言ってるじゃん、と強く言うと、やっと腰をあげてブ…