二周目に入ってふり返ってみると、一年目はずいぶんむりやりだったなあ、と思う。
ひとと同じことをするのが嫌な性格だが、あまり違ってしまえる勇気もない。
こんな着物すがたで外出ていいんだっけ、と疑わしい姿でえいっと出かけた。
帯締めが夏物で注意されたこともある。
着物の常識から注意を受けるのは、けっこう恥ずかしい。
じぶんで着物を着るようになったこの一年で、素敵で、まねっこしたいと思った方はふたり。
ひとりは駅のホームでジロジロと見えなくなるまで見た。
もうひとりは「すてきですね〜」と話しかけてしまった。
普段着の着物で、ちょっと手作りが入っていて、個性的な方たち、たぶん同年代。
洋服でも、すてき!とうなるような独特のファッションしている方は若い人より、熟年の方が多い気がする。
二年目、ちょっと崩して、さりげない自分流をめざします。
水牛の帯留め。
まねき屋(本所吾妻橋)さんで買いました。