若い友人の誘いで、「ランドフェス」なるものに行ってきた。
お天気は雨。
「ランドフェス」とはなんのことなのか行ってみるまでわからないのは、友人の説明にやや不足がある、と思う。
私のお目当ては、舞踏家大野慶人の踊りを観ること。
「これも良さそうですよ、山海塾のひとのソロ」
と勧められて、珍しくそっちも行ってみることに決めた。
家に帰ってオシャレな地域劇場のサイトを訪問するも、「ランドフェス」の実態はつかめないし、チケット購入方法もよくわからない。
メールすると友人が、私がやっておきますよ、と言ってくれたので当日精算することにした。
フェスティバル前日に、駅で待合わせしますか?とこちらからラインすると、
返信に、はいでもいいえでもなく、待ち合わせ場所も時間もない。
「受付のスタート時間は11時半みたいですよ」と書かれてある。
どいういういみ?
どこでいつ待ち合わせするの、勝手に来いということか?
複数回ラインしなくてはならない予感にイライラする。
案の定はっきりしないラインのやりとりの最後に、
「チケットは劇場で購入だとおもいますよ、たぶん・・。ホームページに詳しくあるのかなあ・・。」
とくる。
え?予約してくれたんじゃなかったの?
いいや、朝になったら電話しよう。
そして翌朝電話をすると、不機嫌な声、
「寝てた?」
「いや、だいじょうぶです」
「予約はしてくれたんだよね」
「あ・しました」
「番号かなんかあるの」
「たぶん名前じゃないかなあ」
たぶん、とかないかなぁ、にむっとなる。
どっちなんだよ、はっきりしてよ。
そして、劇場に向かっていると着信。
「時間過ぎそうなので、先にチケット購入しておいてください。寝不足なんで」
と来る。
もうこのひととは、金輪際約束しないぞ、と思い返せば過去に何回か感じた気持ちをその日も再確認する。
娘にラインのやりとりを見せて、これむかつくわたしがおかしいの、と聞くと、そうね、わたしは気にならないかな、とひとこと。
娘も友だちとの待ち合わせや約束がドタキャンや遅刻やはっきりしないことが多い。
だからと言ってもう付き合わない、というのでもないらしい。
私は待たされることがきらいなので、待ち合わせに遅れてくるひととの約束には前もって、
「遅れないでよ」とひとこと言っておく。
親しい場合に限られるが。
たいてい、ここまで言われたら怖くて遅れられましぇーん、
などと時間どうりに現れるのだが、なかにはそうならないひとも居て、
約束時間に30分以上も遅れてきて、アイフォンや携帯があるので、簡単に時間を変更できる、という事情もあって、直前の変更を堂々してくる。
しかも事情がわからない。
洗濯物が多くて、などとフザケたことを言う。
このひとと次に待ち合わせしなくてはならいとき、
「遅れる場合は早めに連絡お願いします」
と迷いながらも、書き送ったのは、前回のこと忘れてないぞ、という威嚇のメッセージ(のつもり)。
ここまで言いにくいことを書いたのだから、と油断したのがまずかった、
その日も30分以上遅れてきた。
その日の言い訳は、駐輪場が見つからなくて〜、というもの。
出たのもちょっと遅かったんだけど〜、テヘッと笑う。
こういうひととは約束できない。
従って、どんどん付き合うひとが減少するのである。 2016.秋