ついに六月

いやな季節。

先週末は、アガサ・クリスティーばりの怪事件にテレビに釘付けとなり、いけないいけないと思いつつ、週末をはさむと展開が遅くなるので、金曜日中に犯人が特定できないものか、とじりじりした。

クリスティーものだと、たいてい最も犯人らしくないひとが犯人だから、五十五歳年の離れた妻が犯人だとしたらつまらない。

しかし、アイフォンからなにを聴いているのか、イヤホンを垂らし、長い髪にブランドのロゴの入った大きな紙袋を肩から下げて、報道陣のフラッシュをくぐりぬけるふとい根性の若い女性がいやである。

エムケを読み、コーツを読んで自らの感性に疑問符を投じるわたしも所詮おばさんである。

わかいおんなに容赦ない。

被害者である老人に同情があるわけではない。

ゆいいつ同情するのは、愛犬のイブちゃんである。

犬の可愛がり方も、ずいぶんとだらしない。

イブちゃんの寝そべるテーブルは雑然としていて犬を飼う上で注意しなくてはならないものが置いてある。

 

週明けで、進展があるかと楽しみにしていたら、新幹線内でまたテロのようなことが起こった。

痛ましい。

加害者の父に謝らせているのはありえない。

しばらく加害者の親へのインタビューがない、なにか規制が設けられたのかと思っていたら、またやってる。

 

秋葉原の事件や池田小の事件のことを報道するのはやめてほしい。

しばらくテレビを観ないことにしよう、となんども挫折することを思う。

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