保育園の春のイベントに行ってきた。
去年から、このイベントには着物ででかけている。
子どもたちが、きらびやかな着物で舞台の上に設えた段でおひなさまになるので、
あやかって私も和装で行く。
もう歳をとっているので、
「なにあのひと!目立ちたがりや〜」
とか
「なんで着物なんか着てくるワケ?」
などと言われない、と思う。
白髪まんまの婆さんで、もう64歳だ、好きにさせて。
今年はネットのリサイクルで購入した¥18000の草木染めに、それよりは少し高価なリサイクル帯を締めていくと、去年は反応のなかった方たちから
「せんせいステキ」などと言ってもらえる。
春だから、色のうすいもののほうが、きれいにみえる。
去年は、結城紬で行った。
子どもたちの演目はなかなか見ごたえがあって、もう少しあっさりでもいいような気もするが、子どもひとりひとりのおめかしした姿、いつものホールでとはちがう表情や表現に拍手、拍手!
そして楽しみなのは、もう卒園しているのだが、弟や妹が在園しているので、親と一緒に見にきている子どもたちと会うこと。
小学校も高学年となるとめったに来ないが、去年卒園した子やおととし卒園した子が来ていて、あまり大きくなってない子や、りっぱになってよく考えて見ないとだれだか思い出せない子など。
会場をジロジロ、ジロジロながめまわしている。
女の子たちは、あーと言ってタッチしにくるが、男子は無視。
さんざん無視していたのに、最後にニカニカわらって近づいてきたR平くん。
タッチしにきてくれた。
一昨年卒園してひょろひょろ伸びたタツは、二歳児のときからカレンダーが読めた。
次のリズムは、つぎのつぎの週です、と言うと○月◯日と言うので驚いた。
ただし、みんなと一緒になにかをする、というのは苦手でぽつんとしていた。
背が高くなって、上等なカメラを持ってうろうろしている。
へぇーっこんなに成長したのかー
「すげえ!」と思って見ている。
近くでしゃがんでいるタツの髪の毛をくしゃくしゃとしたら、すっとまっすぐに私を見て、しばらくぽかんとしてから、生え変わった大きな歯を見せてわらい、あーっ、まりせんせい!と言ってくれた。
弟が、今年卒園する。
だれも在園しなければ、だれも来なくなる。
通過していく。
成長して、そして忘れる。