金曜日、二歳児クラスの「カエル」で両手をパーにして着地して、立ち上がろうとするとくぅぅぅぅっと腰がつって、そのまま立ち上がれなくなった。
電子ピアノを盾にして、なんとか五歳児まで終了。
しかしどうやってピアノの椅子から立ち上がって、ホールを出て、一階に降りて、挨拶をして外へ出るのか、あたまをかすめるが、見当がつかない。
どうしたらいいの?
椅子から立ち上がるのも、なにかにつかまらないと立てないし、腰をいびつに曲げながらふうふう一階に降りると、お庭で遊んでいた五歳児が心配そうにじっと見ている。
だいじょうぶ?
真剣なまなざし。
よろよろと外へ出ると強い日差しが照りつけている。
タクシーを呼んでくれる、という主任のことばを辞退したのは、
タクシーを待つまでの5分?6分?7分?
その間、あれ、どうしたんですか?
大丈夫ですか?
一体何人のひとに同じ説明をすることになるのか考えたら、とてもとても。
あとで考えるに、そういうのがダメなんだよなぁ、といいじゃん、呼んでもらってそれ以上からだ痛めつけないで帰ってくればいいんだよ、と反省。
しかし、運良く通りかかったタクシーに乗り込んで、行きつけの野口の先生のところに行ってもらう。
意外に近い。
数年前までは、このゴッドハンドに治療してもらうと、行きはぐったりしていても、帰りはルンルンで帰ってきたものなのだが、治療自体けっこう痛く、これまではふっと触れられるくらいの感触で、たまにつっと痛いこともなくはなかったが、今回はなんだかゴリゴリやられているかんじ。
帰ってきたら痛みがひどくなっている。
整体師が八十歳を超え、にぶくなってしまったのか、こちらが六十を超えてにぶったのか?
仕事が休みに入って、ただ台所に立っているだけで、くーっと腰がつるような感覚があり、やばいぞ、となるべく家にいるのはやめよう、と外へ出かけていたのだが、こんなことなら自宅の台所でつったほうがよっぽどましだった。
これで三日経過。
ものにつかまれば立ち上がることができる。
つかまっていれば、ゆっくり歩くことができるが、身体はまっすぐにならず斜め。
とりあえず、月曜日の仕事はキャンセルした。
しかし、水曜日の仕事をキャンセルしなくてはいけない事態はこまる・・。
さてどうしたらよいだろう?